オフィスレイアウトからはじめるオフィスの感染症対策 ソーシャルディスタンスを取り入れた最新のオフィスづくりとは?

 

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オフィスの感染症対策(ソーシャルディスタンス)の重要性

 

今、オフィスでの感染症対策として「働き方の新しいスタイル」が多くの企業に対して求められています。しかし、「新しいスタイルといっても何をすればいいのかわからないし、ピンとこない」と思っている方は多いのではないでしょうか?

今回はオフィスで取り組むべき感染症対策の中でも、オフィスレイアウトの変更についてお伝えいたします。

感染症対策に適したオフィスにするために、最も重要なポイントの1つが「ソーシャルディスタンスを保つことができるオフィスにする」ということです。

ソーシャルディスタンスとは、日本語に直訳すると「社会的距離」ですが、感染症予防の観点では、「人と人との距離を取ること」という意味で使われることが多いです。新型コロナウイルスをはじめとする感染症の感染拡大防止のため、オフィスのレイアウトを決める際に考慮する必要があるのがこの「ソーシャルディスタンス」という考え方です。

日本産業衛生学会が出している「職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド」では、「会議を含めた対面での業務を制限し、テレビ会議等を利用する」ことや、「執務中は人と人の間隔を2メートル以上に保つ」といった、オフィスにおける感染症対策推進の上で重要なソーシャルディスタンスを確保するための対策例が挙げられています。
(出典:職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド 公益社団法人 日本産業衛生学会)

 

オフィスレイアウトの種類

では、オフィスの徹底した感染症対策に向けて、ソーシャルディスタンスを確保したオフィスレイアウトはどのようなものがあるのでしょうか?
具体的なレイアウト案をいくつかご紹介します。

①島型レイアウト(対向式レイアウト)

1つのデスクの島に社員を集めて向かい合って座るレイアウトのことを島型レイアウトと呼びます。オフィスレイアウトの中では最も一般的ですが、オフィスの感染症対策としては不十分な配置ですので、以下のポイントを押さえてレイアウト変更を行う必要があります。

(1)デスクの左右を1席分空けて利用する
(2)向かい合って座ることがないように、ずらして座る
(3)上座に位置する場所は席として使用しない

デスクの幅によっては、1席開けただけでは2メートル確保は難しい場合もありますが、飛沫感染を防ぐため対面のデスク配置は極力避けるようレイアウトを設計しましょう。

 

②同向型レイアウト(並列式レイアウト)

同じ方向へデスクを配置するレイアウトを同向型レイアウトと呼びます。学校の教室のような配置であることからスクール型レイアウトと呼ばれる事もあります。

前の席の人との間隔を2メートル確保した同向型レイアウトにすることで、ソーシャルディスタンスの確保と飛沫感染防止の対策が実施でき、オフィス内の感染症対策が可能です。

このレイアウト変更を行う場合は、オフィス内の従業員数を現在の約半分程度まで減らす必要があり、残り半分の従業員の執務用スペースを確保するために別エリアを準備するか、テレワークでの勤務者の割合を増やすなど、企業の状況にあった対応が必要となります。

 

③デスクの間にパーテーションを設置するレイアウト

オフィスの感染症対策のためのレイアウト変更用に、新たに別エリアの確保を行うのは難しいという企業や、執務室で働く人数をどうしても減らせないという企業の場合は、オフィスのデスクの左右や対面にパーテーションを設置するというレイアウト案という選択肢もあります。

 

アフターコロナでも有効活用できるオフィスレイアウトを作ろう

現在、多くの企業がオフィスの感染症対策の一環として、テレワークの推進やソーシャルディスタンスを確保したオフィスづくりを求められています。

オフィスの感染症対策における、ソーシャルディスタンスの考え方や密を避けた働き方の推進などは長期的に続くと考えられます。

レイアウト変更も一時の感染症対策と考えず、「新しい働き方」の浸透を見据えて実施し、アフターコロナ時代でも、生産性向上や社員間の円滑なコミュニケーションが見込めるオフィス環境の実現を今から目指していきましょう。

 

オフィスレイアウト変更はプロに依頼しましょう

アフターコロナ時代でも有効活用できるよう、感染症対策が徹底されたオフィスレイアウトを設計するには、実際にオフィスを利用することを想定しながら実施する必要があります。
オフィスレイアウト設計を行う際にこのポイントを考慮せず、レイアウトを設計すると、「パーティションが邪魔に感じる」、「オフィス家具がスムーズに搬入できない」など、従業員にとって働きづらく不便なオフィスになってしまいます。

ではこのような失敗を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
実はこれらの失敗の多くには共通する原因があります。それが、「自分たちでレイアウトを設計してしまう」ということです。簡単なレイアウト変更だとしても自分たちでレイアウトの設計をすると上記のような失敗を招くケースは多くあります。

そのため、レイアウト変更をおこなう際はプロの力を借りて進めることをおススメします。
アフターコロナ時代でも、生産性向上や社員間の円滑なコミュニケーションが見込めるオフィスを作れるように、感染症対策を徹底したオフィスレイアウト変更をしっかりと進めていきましょう。

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